ここでは、グリップの種類と使い分け方について解説していきます。
最初にハッキリ言っておきますが、グリップの使い分けは超・超・超重要です。
意外とここをあまり意識せずに叩いている人が多いんですが、
グリップの特徴と使い分けを理解できるだけで、ドラマーとしてのレベルは一気に上がります。
特に
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シングルストロークが速くならない
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速くすると力んでしまう
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音量と速さが両立できない
こういう悩みがある人ほど、グリップの理解不足が原因になっていることが本当に多いです。
では早速、グリップの種類と、それぞれの特徴・使い分けについて説明していきます。
グリップは主にこの2種類
まず基本になるのが、次の2つです。
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ジャーマングリップ
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フレンチグリップ
この2つを理解することが、すべての土台になります。
ジャーマングリップとは?
ジャーマングリップは、
手の甲が天井に向く構え方のグリップです。
スティックを持ったときに、
上から見て「手の甲が見える」状態ですね。
ジャーマングリップのメリット
ジャーマングリップの一番のメリットは、音量が出やすいことです。
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手首をしっかり使える
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スティックに体重を乗せやすい
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少ない意識でも大きな音が出る
なので、
しっかり音量を出したい場面では、ジャーマングリップはかなり有効です。
もう一つ大きなメリットがあって、
それはリズムがコントロールしやすいこと。
手首を軸に動かせるので、
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テンポが安定しやすい
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リズムの粒が揃いやすい
特にハイハットなど、
一定のリズムをキープしたい場面では相性がいいです。
ジャーマングリップのデメリット
一方で、ジャーマングリップには明確な弱点があります。
それが、指が使いにくいことです。
手の甲が上を向いていると、
親指以外の3本の指(中指・薬指・小指)がかなり使いにくくなります。
音量は出るんですが、
この3本の指が使いにくいので、
速いシングルストロークになると一気にしんどくなるんですね。
速いシングルストロークって、
実はこの3本の指がかなり重要です。
なので、
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テンポを上げると力む
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腕がパンパンになる
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速さに限界がくる
こういう状態になりやすいのが、ジャーマングリップの特徴です。
叩けないわけではないですが、
指が使いにくい=速さの効率が悪い
これが最大のデメリットだと思ってください。
フレンチグリップとは?
次にフレンチグリップです。
フレンチグリップは、
親指が天井に向く構え方のグリップになります。
ジャーマングリップと比べると、
肘が少し内側に入るような形になります。
フレンチグリップの最大のメリット
フレンチグリップの最大のメリットは、
3本の指がめちゃくちゃ使いやすいことです。
スティックを
「下から支える」ような形になるので、
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中指
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薬指
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小指
この3本が自然に使えます。
その結果、
速いシングルストロークが圧倒的に叩きやすくなります。
なので僕は、
速いシングルストロークは基本的にフレンチグリップをおすすめしています。
特に初心者の方は、
ジャーマングリップで無理に速く叩こうとするより、
フレンチグリップの方が圧倒的に近道です。
フレンチグリップのデメリット① 音量が出にくい
フレンチグリップのデメリットは、
まず音量が出にくいことです。
指が使いやすい分、
手首よりも指の割合が多くなるので、
どうしても音量は小さくなります。
同じエネルギーでスティックを振っても、
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ジャーマングリップ → 大きい音
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フレンチグリップ → 小さい音
楽器で叩くと、この差はかなりハッキリ出ます。
フレンチグリップのデメリット② リズムコントロールが難しい
もう一つのデメリットが、
リズムのコントロールが難しいことです。
人体の構造上、
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手首でリズムをコントロールする
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指先でリズムをコントロールする
この2つを比べると、
指先の方が圧倒的に繊細で難しいです。
なのでフレンチグリップは、
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速さは出る
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でもリズムがヨレやすい
という特徴があります。
フレンチグリップでも音量は上げられる
ここ、めちゃくちゃ大事です。
フレンチグリップ=音量が出ない
と思っている人が多いですが、
手首の回転を少し加えるだけで音量は上げられます。
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指だけ → 小さい音
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指+手首 → 音量アップ
フレンチグリップの状態で、
手首の要素を少し足してあげるだけで、
楽に、無理なく音量を出すことができます。
グリップは「使い分け」が正解
大事なのは、
私はこのグリップしか使いません
ではなくて、
シチュエーションごとに使い分けることです。
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音量を出したい → ジャーマングリップ
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速さを出したい → フレンチグリップ
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両方欲しい → 状況に応じてミックス
この使い分けができるだけで、
ドラマーとしての幅は一気に広がります。
補足:アメリカングリップについて
ちなみに補足として、
アメリカングリップというものもあります。
これは、
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ジャーマングリップ
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フレンチグリップ
この中間にあたるグリップです。
音量もある程度出て、
指も使いやすい、
いわば「いいとこ取り」ですね。
僕自身、
速いシングルストロークはアメリカングリップで叩くことも多いです。
ただし、
ジャーマングリップとフレンチグリップが
しっかり理解・習得できていないと、
アメリカングリップも中途半端になります。
なのでまずは、
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ジャーマングリップを理解する
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フレンチグリップを理解する
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慣れてきたら中間を試す
この順番で練習してみてください。
まとめ
グリップの使い分けができるようになると、
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速さ
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音量
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リズム
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体の負担
すべてが一気に改善されます。
シングルストロークが伸びない人ほど、
まずはグリップを見直す。
これは本当に遠回りに見えて、
一番の近道です。
ぜひ今日の練習から、
「今どのグリップで叩いているか?」
を意識してみてください 👍
